最後から二番目の主治医

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最後から二番目の恋

「最後から二番目の恋」を熱心にみておりました
テレビドラマですが、続も続・続も、ゾクゾクしています
録画してあった最終回ですが、続々続々と続くのか
個人的にはかなり注目しておりました
続きそうな気配もあるような気がしています
「いくつになっても、未来に恋していたい」
ホント、つくづく、そう思います
ナイスなキャッチコピーだと思います

たぶん最後から二番目の主治医

最後から二番目の恋、についてはさて置き
とちぎテレビ報道特別番組の密着取材の中で
「最期の主治医」の話題が出ておりました
おそらく、きっと、たぶん
私は今、母ケーコさんの
「最後から二番目の主治医」
になっているのかもしれません

あれ?どうした?食べない?なぜなぜ?と
不安になって春から突然の下野市民となり
我が家での暮らしも3ヶ月目に突入です

地域密着型の小規模多機能型居宅介護
という介護保険のサービスを利用して
介護のプロの皆さんに助けられています
リビングの横の和室に介護ベットを置いて
ショートステイととホームステイを繰り返しています
移動大変じゃない?と聞くと、全然大変じゃない、
毎朝今日はいいことあるかな?と考えていると言います

ピアノ、聴かせて

この3ヶ月で食はさらに細くなりました
ペースト食や栄養剤を少し口にするだけで、
ご馳走さま、の合図で手刀を切られます

食材や味付け、教科書通りのメニュー、
頑張ってみても、食べっぷりにムラがあります
少しずつ変化をもたせて作ってみますが
なかなかこちらの思惑通りには進みません

「最後にもう一口いっちゃいますか?」
「デザートにヨーグルトはいかが?」
などと介助する側の欲と焦りが出てくると
指でピアノを弾くふりして、あっちあっちと
リビングの電子ピアノの方に誘導されます
「あなたのピアノが聴きたい」とか言われてしまい
本当にご馳走様のお食事終了になるのです

脳塞栓の後遺症で片麻痺があり
両手拍手はできませんが
テーブルやお腹を叩いて褒めてくれます
おかげさまで、昨年よりピアノ練習時間は増えています

今年もつるカフェ市民講座でご披露を目指しております
曲は昨年と同じ「ノクターン」の両手バージョンと
新作「別れの曲」も練習を始めました
まだ片手だけしか弾けません
前途多難の道のりです

リサイタルではありませんので

2025年8月31日のつるカフェ市民講座は
ドラえもんの「ジャイアンのリサイタルショー」
ならぬ「優子りんPのリサイタルショー」
ではありませんので、どうかご安心ください

前半の講演会でばっちり楽しく勉強して
後半はいつもの演劇を予定しています
最後から二番目の主治医を務めながら
市民講座の準備を進めたいと思っています

(つづく)

第13回つるカフェ市民講座まであと50日!

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つるかめ診療所所長。1993年順天堂大学医学部卒。千葉県国保旭中央病院を経て,95年自治医科大学地域医療学教室に入局。2001年より米国ケース・ウェスタン・リザーブ大に留学後、04年自治医科大学附属病院総合診療部在宅医長を経て、07年よりつるかめ診療所(栃木県下野市)で在宅医療を開始し、2015年より現職。「つるカフェ」代表。